岡崎市街から程近い愛宕山の西麓にあるプロテスタントの教会です。
アポ無しの突然訪問でしたが、T牧師様が親切に対応していただき聖堂も見せてもらいました。
色々お話を伺う中で、中町共同墓地に愛宕山教会の納骨堂があるそうですが、そこに大変めずらしい東方正教会の方々が眠るお墓が残っているそうです。
ぜひ一度見学にお邪魔したいと思いました。(その記事は後述)
キリスト教の宗派についてざっくりと。
イエス・キリストとその弟子達の中のペトロが初代教会を築き、その後11世紀に西方ローマ教会と正教会が分離し、16世紀に西方ローマ教会(カトリック)の方針に反対する人達がドイツ等で新たな教会を設立しました。(宗教改革)これがプロテスタントと呼ばれる宗派です。
本当にざっくりとですがキリスト教は以上の3大宗派に分類されます。
プロテスタント・・・本当は一括りには出来ない色々な宗派があるんですが宗教改革によって設立された宗派(愛宕山教会はここに属します)
聖堂左手の窓から岡崎市街を望む。さぞかし夕日がキレイでしょう。
今は、コロナ禍の中つどいの行事は中々叶わないと思いますが、クリスマス会等もやっておられて信者でなくとも参加出来たりするアットホームな教会です。
また、コロナが落ち着いたらぜひ、礼拝にもお邪魔したいと思います。
T牧師様ありがとうございました。
教会を後にして、今はすっかり住宅街ですが昔は里山の風情があったであろう、標高54.5mの愛宕山山頂を目指します。
愛宕山山頂に到着しました。
六供浄水記念公園として整備され、配水塔が望めます。配水塔の中は貯水室になっており今も現役の配水施設です。
配水塔は高さ17mほどの円柱形で、建物自体が近代西洋建築で中々の見応えです。
それでは、中町共同墓地の正教会の墓地を見に行きましょう。
愛宕山教会の納骨堂があり、その裏手がこんもりとした丘になっています。
岡崎市墓地条例により岡崎市が管理しており、現在は新設許可はしておらず、墳墓改造についても岡崎市の許可が必要との事。
足を踏み入れてみると沢山の十字架の付いた墓標がありました。
その中で、何基かの墓標の前に立て札が立ってます。
無くなった方の縁故者や関係者が申し出ない限りここの中の14基のお墓は無縁仏として改葬する旨が記されていました。
愛知県での正教会の布教は岡崎が古いらしく、正教会の聖堂が現存する名古屋や豊橋の方へも当初は岡崎から司祭が足を運んで布教していたそうです。
明治初期~大正にかけてプロテスタントやカトリックより隆盛を誇った当時の正教会信徒やその末裔が人知れずこの地に眠っているなんて全然知らなかったです。
今を生きる私たちのため!の土地活用としての墓地の区画整理はやむを得ないかも知れません。
しかし何とかこの歴史の遺構が後世に伝わる手立ては無いものかと思わざるを得ません。
筆者はカトリック信徒ですが、これを機にもう少し当地での正教会の事を知りたくなりました。
近々、ハリストス正教会の聖堂も訪問したいと思います。それでは。