愛知県には2か所ヴォーリズ建築があります。
岡崎市伝馬通の日本福音ルーテル岡崎教会と、名古屋市東区の日本福音ルーテル復活教会です。
日本福音ルーテル岡崎教会
1953年(昭和28年)開堂
設計 ヴォリーズ建築事務所 滝川健次
国登録有形文化財
岡崎市景観重要建造物
所属教会での御ミサの後に午後から地元をブラり散策。
ルーテル岡崎教会へ立ち寄って見ました。
草むしりをしているおばさんを発見。『可能なら見学したいんですけど。』と声を掛けた所、『先生(牧師様の事)はもう10分もすれば来るよ。』との事。
草むしりを手伝いながら世間話に興じていると、牧師様到着です。
おばさん、ダッシュで牧師様に駆け寄り『この方見学したいんですって!』とナイス後方支援です。
主日礼拝まで残り1時間程度あります。アポ無しの突然訪問でしたが、快く受け入れていただき、感謝です。
外観は以前から何度か拝見してますが、礼拝堂内を見せていただくのは初めてです。
白壁と木の温もりが清楚な感じの、こじんまりとした教会堂です。
牧師様は、豊橋、田原、岡崎と3箇所の教会を巡回しているそうです。
普段はこちらにはおられず主日の礼拝の時に来られるそうで今回はこれ以上ない絶妙のタイミングでした。
そろそろお暇しようとしていたら、おばさんが話し掛けて来ます。
『もう何年も前になるけど吉永小百合が映画の撮影でここに来たのよ。』
『二十代の頃だったけどそりゃ綺麗だったわよ。』
『〇〇〇(映画のタイトル忘れてしまいました)という映画だけど私も出演したのよ。(賛美歌を歌ったらしい)』
と結構なマシンガントーク。
楽しい Sunday afternoon でした。
日本福音ルーテル復活教会
国登録有形文化財
1953年(昭和28年)献堂
設計 ヴォーリズ建築事務所
名古屋は東区。
徳川園の程近く、文化のみちエリア内のこちらの教会にお邪魔しました。
(背景のマンション入れないで撮りたかった)
建物は、木造平屋一部二階建て(塔屋)の機能性重視の近代建築です。
祭壇奥のシンプルな十字架のステンドグラス。
腰板のブラウンと漆喰の白壁とのコントラストが美しいですね。
床板も防音、音響を考えてフェルトを間に挟んでの2重のクロス貼りになっています。
塔屋も拝見させていただきました。
芯柱が浮いています。
梁で支えるタイプの工法で、日本でも室町時代の五重塔などによく用いられています。
開堂後7年の昭和35年には、ラジオ局「ルーテル・アワー名古屋センター」を開設し、メディアを通しての伝道活動をいち早く始めたようです。
こちらは、地域の方々の発表の場としても活用されてるみたいで、音楽会や、ミッション系カレッジの合唱部による讃美歌コンサートなんかも行われているようです。
お邪魔した時にはバザーをしていました。
日用品から衣料品まで何でも100円(もちろん税込み!)でやってました。
日曜礼拝に20人ぐらいの信者さんが集まるアットホームな教会堂。
地域に溶け込んだ、生活臭のある宣教のひとつのあり方を、そこに見た気がしました。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。
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